イタリアとマルタ共和国の周遊ガイド|南からマルタの島への行き方について解説

イタリア半島の南に位置するシチリア島から、さらに南へ約90km下った地中海に浮かぶのがマルタ共和国です。
この小さな島国は、かつて騎士団が築いた要塞都市の歴史と、透明度の高い美しい海で知られています。
地理的な近さから、イタリア南部、特にシチリア島からの周遊旅行が人気で、ヨーロッパの歴史とリゾート気分を一度に味わえる魅力的な島です。
この記事では、イタリアからマルタへのアクセス方法や周遊プランを解説します。
・イタリアからマルタへの移動は飛行機とフェリーの2通り
・最短ルートはシチリア島からの移動で、高速フェリーなら約1時間45分
・周遊旅行を存分に楽しむための理想的な日数は8日間〜10日間
INDEX 目次
はじめに:イタリアとマルタを周遊する旅の魅力とは?
イタリアとマルタは、古代ローマ時代から深いつながりを持ち、文化的にも密接な関係にあります。
両国を巡る旅行では、古代遺跡から中世の騎士団が築いた街並み、そして美しい地中海の自然景観まで、多様な魅力を一度に体験できます。
美食の国イタリアと、独自の食文化を持つマルタのグルメを味わうのも楽しみの一つです。
近年は英語留学の渡航先としても注目されるマルタと、観光大国イタリアを組み合わせることで、学びと観光を両立させる充実した旅が実現できます。
マルタでの留学については「マルタ留学の概要とメリットデメリット」で詳しく紹介しています。

イタリアからマルタへのアクセス方法を徹底解説
イタリアからマルタへの主な移動手段は、飛行機とフェリーの2つです。
日本からイタリア経由でマルタへ向かう場合も多く、イタリアから入国するルートは日本人旅行者に人気があります。
ローマやミラノといったイタリアの主要都市からはマルタへの直行便が運航しており、空路でのアクセスが一般的です。
最も時間的・距離的に効率が良いのは、イタリア最南端のシチリア島からの移動です。
シチリア島からは飛行機だけでなく高速フェリーも選択でき、旅のプランや予算に合わせて最適な方法を選べます。

シチリア島からの移動が最短!2つの手段を比較
マルタへの移動において、シチリア島からはフェリーと飛行機の二つの主要な選択肢があります。
それぞれに特徴があり、旅の目的やスタイルに合わせて選ぶことができます。
フェリーはシチリア島南部の港から出発し、船旅ならではの風情を楽しむことができます。
一方、飛行機はカターニア空港から短時間で到着する速さが利点です。
どちらの移動手段を選ぶかは、予算、時間、そして旅のスタイルによって検討するとよいでしょう。
以下は、シチリア島からマルタへ向かう2つの移動手段の比較表です。
| 移動手段 | 出発地・経由地 | 所要時間 | 料金の目安・特徴 |
| フェリー | ポッツァッロ港 | 約1時間45分 | 片道60ユーロ前後〜(船旅を楽しめる) |
| 飛行機 | カターニア空港 | 約40分 | 早期予約で格安航空券あり(時間を有効活用) |
【フェリーでの行き方】出発地・所要時間・料金の目安
マルタへのフェリーは、主にシチリア島南東部のポッツァッロ港から出発します。
Virtu Ferries公式サイトによると、ポッツァッロ〜マルタ間の高速フェリーの所要時間は約1時間45分です。
カターニアやシラクーサからポッツァッロ港へは連絡バスが運行しており、アクセスも便利です。
料金は季節や予約時期によって変動しますが、片道60ユーロ前後からが目安です。
シチリア島から船で地中海を渡る経験は、周遊旅行の特別な思い出になるでしょう。
【飛行機での行き方】主要空港・フライト時間・航空会社一覧
空路で向かう場合、シチリア島のカターニア空港からマルタ国際空港への直行便が便利です。
なお、マルタ国際空港はルア(Luqa)地区に位置しており、「ルア・マルタ国際空港」と表記されることもあります。
フライト時間はわずか40分ほどで、時間を有効に使いたい場合に最適です。
エア・マルタやライアンエアーなどの航空会社が運航しており、早期に予約すれば手頃な価格の航空券を見つけることも可能です。
また、ローマやミラノなどイタリアの主要都市にある空港からもマルタへのフライトが多数就航しているため、イタリアの広範囲を巡る旅程にも組み込みやすいでしょう。
結局どっちを選ぶ?フェリーと飛行機のメリットをそれぞれ解説
フェリーのメリットは、移動中に地中海の景色を楽しめることです。
一方、飛行機は移動時間が短いことや、イタリア各地の空港からアクセスできるため、シチリア島を経由しない旅程も可能です。
どちらの手段も一長一短があるため、旅のスケジュールや予算、出発地に応じて選択するのが賢明です。
【日数別】イタリア・マルタ周遊のおすすめモデルコース
イタリアとマルタを巡る周遊旅行は、両国の見どころを効率よく楽しむために計画的な日程作りが重要です。
個人旅行でも、旅行会社のパッケージツアーなどを参考にすることで、移動や観光の時間を無駄なく使えます。
ここでは、シチリア島を中心に巡る8日間のプランと、南イタリアまで足を延ばす10日間のプランをモデルコースとして紹介します。
【8日間】シチリア島とマルタのハイライトを巡る王道プラン
8日間の日程では、シチリア島東部の見どころとマルタの主要観光地を巡るのがおすすめです。
まずカターニアに入り、タオルミーナやシラクーサの古代遺跡を観光します。
その後、シチリア南部のポッツァッロ港からフェリーでマルタへ渡ります。
マルタでは首都ヴァレッタの歴史地区や古都イムディーナを散策し、ゴゾ島へ日帰り旅行を楽しむ時間も確保できます。
移動と観光のバランスが取れた、満足度の高い王道プランです。
【10日間】南イタリアの魅力も加えた充実の旅程
10日間の余裕があれば、ナポリやアマルフィ海岸といった南イタリアの観光地も旅程に加えることができます。
ナポリで本場のピッツァを味わい、ポンペイ遺跡の歴史に触れた後、国内線でシチリア島へ移動します。
シチリアではタオルミーナなどを観光し、フェリーでマルタへ向かいます。
マルタではヴァレッタやゴゾ島を巡り、地中海の魅力を満喫します。
世界遺産を贅沢に巡る、より充実した旅程が組めるでしょう。
周遊旅行にかかる費用はいくら?予算の内訳を解説
周遊旅行の総費用は、航空券、宿泊、食費、交通費、観光費で構成されます。
日本からの往復航空券は15万〜25万円が目安です。
宿泊費は1泊あたり1万〜2万円、食費は1日あたり5,000円〜1万円程度を見込むとよいでしょう。
これにシチリアからマルタへの移動費や観光施設の入場料が加わります。
8日間の旅行であれば、総額で30万円前後からが目安となります。
両国とも通貨はユーロなので、共通で使えるのが便利です。
マルタ留学の費用については「マルタ留学の費用を徹底解説」で詳しく紹介しています。

旅行先選びの参考に!イタリアとマルタを項目別に比較
イタリアとマルタ、どちらも魅力的な国ですが、雰囲気や特徴には違いがあります。
マルタってどんな国?と疑問に思う方や、どちらを重点的に観光するか迷っている方のために、街並み、物価、治安、ベストシーズンといった項目別に両国を比較して解説します。
それぞれの特徴を知ることで、自分の好みに合った旅行プランを立てやすくなります。

街並みの雰囲気:歴史的なイタリアと要塞都市マルタの違い
イタリアの街並みは、古代ローマの遺跡やルネサンス、バロック様式など、時代ごとに多様な建築様式が混在するのが特徴です。
一方マルタは、聖ヨハネ騎士団が築いた要塞都市としての側面が強く、国全体が蜂蜜色の石灰岩でできた建物で統一されています。
特に首都ヴァレッタは、街全体が巨大な要塞のような構造になっており、騎士団領であった歴史を色濃く感じさせる独特の景観が広がっています。
マルタの文化については「マルタの文化を歴史的背景から解説」で詳しく紹介しています。
物価:食費や宿泊費を安く抑えやすいのはどちらか
一般的に、物価はマルタの方がイタリアよりも若干安い傾向にあります。
特に外食費は、マルタのローカルな食堂やカフェを利用すると手頃に済ませることが可能です。
イタリアも、観光地を離れれば安くて美味しい料理を提供するトラットリアが多くあります。
特に本場のパスタ料理は価格以上の満足度が高く、周遊旅行ではぜひ味わいたいグルメの一つです。
ワインや食材はイタリアの方が安価で手に入りやすいです。
宿泊費はどちらも観光地価格ですが、全体的な費用を比較すると、ややマルタの方が抑えやすいと言えるでしょう。
治安と公用語:海外旅行初心者でも安心して過ごせるか
治安は両国ともに比較的良好で、ヨーロッパの中では安全な旅行先とされています。
ただし、観光地ではスリや置き引きなどの軽犯罪が発生するため、手荷物の管理など基本的な注意は必要です。
公用語については、イタリアがイタリア語であるのに対し、マルタではマルタ語に加えて英語が公用語となっています。
特にマルタ島では英語が日常的に使われており、レストランやホテル、観光地でもほぼ問題なく英語でコミュニケーションが取れます。
標識やメニューなども英語表記が多く、広く英語が通じるため、海外旅行に慣れていない方でも安心して過ごしやすい環境です。
ベストシーズン:それぞれの気候とおすすめの旅行時期
イタリア南部とマルタは、どちらも地中海性気候に属し、年間を通して温暖です。
旅行のベストシーズンは、気候が穏やかで過ごしやすい春(4〜6月)と秋(9〜10月)です。
この時期は観光に適した気温で、快適に街歩きを楽しめます。
夏(7〜8月)は日差しが非常に強く気温も高くなるため、海水浴が目的でなければ避けた方が無難かもしれません。
冬は比較的暖かいですが、天候が崩れやすい時期でもあります。
ここは外せない!イタリア南部とマルタの人気観光スポット
イタリア南部とマルタには、世界遺産に登録されている歴史的な名所から、息をのむほど美しい自然景観まで、魅力的な観光スポットが数多く存在します。
周遊旅行では、両国のハイライトを効率よく巡るのがおすすめです。
ここでは、シチリア島観光で外せない名所や、マルタの島々で見逃せないスポットを紹介します。
お土産選びも楽しみながら、思い出に残る場所を訪れてみてください。
マルタのお土産については「マルタでおすすめのお土産と買える場所」で詳しく紹介しています。

【イタリア・シチリア島】タオルミーナの古代ギリシャ劇場
シチリア島東部の高台に位置するリゾート地、タオルミーナ。
その象徴ともいえるのが、紀元前3世紀に造られた古代ギリシャ劇場です。
保存状態の良い劇場からは、雄大なエトナ山と美しいイオニア海を一望でき、古代の観客も同じ景色を見ていたのかと想像をかき立てられます。
夏には現在もコンサートなどが開かれる、歴史と絶景が融合した必見のスポットです。
【マルタ本島】首都ヴァレッタの美しい街並みを散策
マルタの首都ヴァレッタは、街全体がユネスコの世界遺産に登録されています。
聖ヨハネ騎士団によって築かれたこの要塞都市は、坂道と階段が織りなす美しい街並みが魅力です。
豪華絢爛な装飾で知られる聖ヨハネ大聖堂や、騎士団長の宮殿など見どころが満載です。
聖ヨハネ大聖堂については「マルタ 聖ヨハネ大聖堂の完全ガイド」で詳しく紹介しています。
また、バスで少し足を延ばすれば、静寂に包まれた古都イムディーナも訪れることができ、中世の雰囲気を満喫できます。
【マルタ・ゴゾ島】世界遺産ジュガンティーヤ神殿の神秘に触れる
マルタ本島からフェリーで約30分の距離にあるゴゾ島は、のどかで自然豊かな島です。
この島にあるジュガンティーヤ神殿は、エジプトのピラミッドよりも古い紀元前3600年頃に建てられたとされる巨石神殿で、世界遺産にも登録されています。
誰が何のために造ったのか、多くの謎に包まれた古代の遺跡は、訪れる人に神秘的な感動を与えてくれます。
【マルタ・コミノ島】透明度抜群の海が広がるブルーラグーン
マルタ本島とゴゾ島の間に浮かぶ小さなコミノ島。
この島最大の魅力が、船が宙に浮いて見えるほどの驚異的な透明度を誇る「ブルーラグーン」です。
夏には多くの観光客がこの美しい入り江を目指してボートツアーに参加します。
エメラルドグリーンからターコイズブルーへと変化する海のグラデーションは、まさに楽園と呼ぶにふさわしい絶景です。
イタリア マルタに関するよくある質問
ここでは、イタリアとマルタの周遊旅行を計画する際によく寄せられる質問について回答します。
日帰り旅行の可否や島内の移動手段、必要な旅行日数など、具体的な疑問を解消し、スムーズな旅の準備ができるようにしましょう。
イタリアからマルタへの日帰り旅行はできますか?
結論として、日帰り旅行は可能ですがおすすめはしません。
シチリア島からフェリーを使えば往復できますが、移動と手続きに時間がかかり、現地での滞在時間が非常に短くなります。
マルタの見どころを十分に楽しむためには、最低でも1泊、できれば2泊以上滞在するのが理想的です。
日帰りでは主要な観光スポットを駆け足で巡ることになってしまいます。
マルタ島内での移動はバスやタクシーが便利ですか?
路線バスが安価で島内の交通網を網羅しているため、最も便利で経済的な移動手段です。
観光客向けに主要な観光地を結ぶルートが多く、乗り放題のパスも販売されています。
タクシーや配車アプリも利用可能ですが、バスに比べると割高になります。
首都ヴァレッタや古都イムディーナなどの市街地は、徒歩で十分に散策を楽しめます。
イタリアとマルタを周遊するなら何日間くらい必要ですか?
両国の見どころを十分に楽しむためには、移動日を含めて最低でも8日間を確保することをおすすめします。
シチリア島で2〜3日、マルタで3〜4日間を観光に充て、移動日を考慮すると、8日間から10日間が理想的な日程です。
これにより、各都市の観光スポットをゆっくり巡り、両国の文化や食事を存分に味わう余裕が生まれます。
マルタの観光スポットについては「マルタの観光スポット完全ガイド13選」で詳しく紹介しています。

まとめ
イタリア南部とマルタ共和国は地理的に非常に近く、フェリーや飛行機を利用して効率的に周遊することが可能です。
歴史的な街並みが魅力のイタリアと、要塞都市や美しい海で知られるマルタを組み合わせることで、変化に富んだ魅力的な旅が実現します。
この記事で紹介したアクセス方法、モデルコース、両国の比較情報を参考に、自分だけの周遊プランを計画してみてください。
