マルタの通貨と両替ガイド|キャッシュレス事情や物価も解説

地中海に浮かぶ美しい島国、マルタ共和国へ旅行や留学を計画する際、お金の準備は欠かせません。
現在のマルタの通貨はユーロですが、両替はどこですべきか、キャッシュレス決済はどの程度普及しているのかなど、疑問点は多いはずです。
この記事では、マルタの通貨の基本情報から、お得な両替方法、現地の物価、チップ文化まで、お金にまつわる情報を網羅的に解説します。
・マルタの現在の基本通貨はユーロ(€)
・両替はマルタ現地よりも日本国内で済ませるのがお得で安心
・基本はクレジットカード決済、補助として少額の現金を持つのがベスト
INDEX 目次
マルタの基本通貨はユーロ(€)!旧通貨からの変更点も紹介
現在のマルタ共和国の公式通貨はユーロです。
昔はマルタリラという独自の通貨単位が使用されていましたが、マルタが欧州連合に加盟し、2008年1月1日にユーロを導入したことで切り替わりました。
欧州委員会(European Commission)によると、European Commissionはマルタが2008年1月1日に正式にユーロ圏へ参加したと公表しており、現在マルタ国内の法定通貨はユーロ(€)です。
参考:欧州委員会(European Commission)公式ページ
そのため、現在マルタリラは流通しておらず、現地での支払いはすべてユーロで行われます。
旅行や留学の準備をする際は、日本円からユーロへの両替が必要になります。
ユーロの紙幣と硬貨の種類一覧
ユーロには、紙幣と硬貨があります。
紙幣はユーロ圏共通のデザインで、5ユーロ、10ユーロ、20ユーロ、50ユーロ、100ユーロ、200ユーロ、500ユーロの7種類が存在します。
ただし、500ユーロ札は現在ほとんど流通していません。
硬貨は、1セント、2セント、5セント、10セント、20セント、50セント、1ユーロ、2ユーロの8種類です。
硬貨の片面は共通デザインですが、もう片面は各国独自のデザインが採用されています。
マルタで発行されたユーロ硬貨の特別なデザイン
マルタで発行されているユーロ硬貨の裏面には、この島の豊かな歴史と文化を象徴する3つの異なるデザインが刻まれています。
1ユーロと2ユーロ硬貨には、マルタ騎士団の象徴である「マルタ十字」が描かれています。
10、20、50セント硬貨にはマルタの国章が、1、2、5セント硬貨にはユネスコ世界遺産にも登録されている巨石神殿「イムナイドラ神殿」がデザインされています。
これらの硬貨は、マルタ島ならではの特別な硬貨として人気があります。

マルタ旅行前の両替はどこですべき?手数料がお得な方法を比較
マルタ旅行の準備で重要なのが、日本円からユーロへの両替です。
両替は日本国内でもマルタ現地でも可能ですが、手数料や為替レートに違いがあるため、どこで行うかによって受け取れる金額が変わってきます。
一般的に、より良いレートで両替するためには、事前に日本国内で準備を済ませておくのがおすすめです。
ここでは、それぞれの方法のメリットとデメリットを比較し、お得な両替方法を解説します。
以下は、日本国内とマルタ現地での両替の特徴を比較した表です。

【推奨】手数料を抑えるなら日本国内での両替がおすすめ
ユーロへの両替は、マルタ現地よりも日本国内で行う方が為替レートが良い傾向にあり、手数料を抑えられます。
特に、日本円からユーロへの両替は主要通貨間の取引であるため、国内の銀行や空港の両替専門店で比較的有利な条件で両替が可能です。
渡航前にまとまった現金を準備しておくと、現地到着後すぐに支払いができ、両替所を探す手間も省けるため安心です。
マルタ現地(空港・銀行・両替所)での両替も可能
日本で両替を忘れたり、滞在中に現金が不足したりした場合でも、マルタ現地で両替することは可能です。
マルタ国際空港の到着ロビーには24時間営業の両替所があり、市内の銀行や私設の両替所でも対応しています。
ただし、一般的に日本国内で両替するよりもレートが悪く、手数料が高くなる傾向があります。
特に空港の両替所は利便性が高い分、レートが不利な場合が多いため、必要最低限の利用に留めるのが賢明です。
現在の為替レートを正確に確認する方法
為替レートは日々変動するため、両替を行うタイミングで最新の情報を確認することが重要です。
正確なレートは、利用する銀行の公式ウェブサイトや、信頼性の高い金融情報サイト、為替レート専門のアプリなどで確認できます。
複数の情報源を比較することで、より有利なレートで両替できる場所を見つけやすくなります。
ただし、表示されているレートは手数料が含まれていない場合があるため、実際の手数料も加味して判断してください。
マルタ滞在中に現金はいくら必要?持参する金額の目安
マルタはキャッシュレス化が進んでいますが、現金が全く不要というわけではありません。
滞在期間や目的によって必要な現金の額は異なりますが、クレジットカードをメインの支払い方法とし、現金は補助的に使うのが基本スタイルです。
ここでは、短期旅行と長期留学のケースに分け、持参する現金の目安を紹介します。
自身の旅行プランに合わせて、適切な金額を準備しましょう。
短期旅行なら最低限の現金で十分に対応可能
1週間程度の短期旅行であれば、多くの支払いはクレジットカードで済ませられます。
そのため、多額の現金は必要ありません。
ただし、公共バスの運賃や小さなカフェ、市場、お土産店など、一部では現金払いのみの場合があります。
こうした場面に備え、1〜2万円程度をユーロに両替して持っていると安心です。
現金はあくまでカードが使えない場合の予備として考えておきましょう。
マルタ観光のモデルコースについては「マルタ観光1週間完全ガイド」で詳しく紹介しています。
長期留学の場合は2〜3万円程度あると安心
数ヶ月以上の長期留学の場合、到着直後の生活費や、友人との食事での割り勘など、現金が必要になる場面が増える可能性があります。
また、カードの磁気不良や紛失といった不測の事態に備える意味でも、短期旅行よりは少し多めに現金を用意しておくと安心です。
まずは2〜3万円程度をユーロに両替して持参し、その後は必要に応じて現地のATMで引き出すなどの方法を検討すると良いでしょう。
マルタ留学に必要なビザの申請については「マルタ学生ビザ申請ガイド」で詳しく紹介しています。
マルタのキャッシュレス決済はどのくらい普及している?
マルタではキャッシュレス決済が広く普及しており、旅行者でも快適に過ごせます。
ホテル、レストラン、スーパー、主要な観光施設など、多くの場所でクレジットカードが利用可能です。
ただし、すべての場所で対応しているわけではなく、現金が必要な場面も依然として残っています。
カードと現金をバランス良く使い分けることが、マルタでのスムーズな支払いのコツです。
仮想通貨などの新しい決済手段も利用される場合があります。

主要なホテルやレストランではクレジットカードが広く利用できる
マルタの主要なホテル、レストラン、スーパーマーケット、ショッピングセンター、観光施設など、旅行者が訪れる多くの場所でクレジットカード決済が可能です。
VisaやMastercardといった国際ブランドであれば、ほとんど問題なく使用できます。
特に高額な支払いになる宿泊費や食事代はカードで済ませるのが便利で、多額の現金を持ち歩くリスクを減らせます。
バスや小さな個人商店では現金が必要になる場面も
キャッシュレス化が進む一方、現金が必須となる場面も存在します。
代表的なのが公共交通機関のバスです。
乗車時に運転手からチケットを購入する場合、現金が必要になることがあります。
また、町の小さな個人商店やカフェ、市場、一部の屋台などではカード決済に対応していない店も少なくありません。
こうした場所での支払いのために、少額の現金は常に用意しておきましょう。
タッチ決済(コンタクトレス決済)の対応状況
マルタでは、クレジットカードを端末にかざすだけで支払いが完了するタッチ決済(コンタクトレス決済)の普及が進んでいます。
多くの店舗で対応しており、スピーディーに支払いを済ませることができます。
また、スマートフォンに登録したクレジットカードで支払うApplePayやGooglePayなどのモバイル決済も利用可能な場所が増えています。
ただし、すべての店舗が対応しているわけではないため、物理的なクレジットカードも必ず携帯してください。
マルタの物価は高い?安い?主要な費用の目安を紹介
マルタの物価は、ヨーロッパの中では比較的手頃な水準です。
北欧や西ヨーロッパの主要都市に比べると安く、南ヨーロッパの中では標準的といえます。
日本と比較すると、外食費は少し高めに感じられるかもしれませんが、スーパーマーケットでの食料品などは同程度かやや安い傾向にあります。
ここでは、食費、交通費、観光費の3つのカテゴリーに分け、具体的な費用の目安を紹介します。
マルタの物価については「マルタの物価調査!スーパーでの買い物」で詳しく紹介しています。

食費:レストランでの外食やスーパーでの買い物にかかる費用
マルタでの食費は、外食中心か自炊中心かで大きく変わります。
レストランでのランチは15〜25ユーロ、ディナーは30〜50ユーロ程度が目安です。
カフェでのコーヒーは2〜3ユーロ、ペットボトルの水(500ml)はスーパーで1ユーロ前後です。
一方、スーパーマーケットで食材を購入すれば食費を抑えられ、物価は日本と同程度かそれ以下に感じられるでしょう。
パスタやパン、乳製品などは比較的安価に手に入ります。
交通費:バス料金やタクシー代の相場
マルタ国内の主な移動手段は公共バスです。
バスの運賃はシーズンによって異なり、冬季は2ユーロ、夏季は2.5ユーロで、購入から2時間以内なら乗り降りが自由です。
また、複数日有効な観光客向けのバスカードも販売されています。
タクシーの初乗り運賃は比較的高めですが、配車アプリが普及しており、通常のタクシーより安価に利用できます。
観光費:主要な観光施設の入場料
マルタには歴史的な見どころが多く、主要な観光施設の入場料は事前に予算に含めておくと良いでしょう。
首都ヴァレッタにある「聖ヨハネ大聖堂」の入場料は約15ユーロです。
また、「ハル・サフリエニのハイポジウム」や「巨石神殿群」といったユネスコ世界遺産の入場料は、施設によって異なりますが概ね10〜45ユーロ程度が目安となります。
複数の施設を訪れる予定がある場合は、共通パスの利用も検討しましょう。
マルタの主要な観光スポットについては「マルタの観光スポット完全ガイド」で詳しく紹介しています。
マルタのチップ文化|支払いが必要な場面と金額の相場
マルタにはチップの文化が存在します。
義務ではありませんが、良いサービスを受けた際には感謝の気持ちとして渡すのが一般的です。
レストランでは、会計にサービス料が含まれていない場合、料金の5〜10%程度をテーブルに残すのが目安です。
タクシーでは、料金の端数を切り上げて支払うか、お釣りの小銭を渡す程度で十分です。
ホテルのポーターに荷物を運んでもらったり、部屋の清掃をしてもらったりした場合には、1〜2ユーロを手渡すと良いでしょう。

マルタ 通貨に関するよくある質問
ここでは、マルタの通貨に関するよくある質問にお答えします。
マルタで日本円はそのまま使えますか?
いいえ、マルタで日本円をそのまま支払いに使うことはできません。
マルタ国内で使用できる通貨はユーロのみです。
日本円は、マルタに到着する前に日本国内の銀行や空港でユーロに両替するか、マルタ現地の両替所でユーロに両替する必要があります。
現地のATMでクレジットカードを使ってユーロを引き出せますか?
はい、マルタのATMで日本のクレジットカードを使ってユーロの現金を引き出すことができます。
VISAやMastercardなどに対応した「PLUS」や「Cirrus」マークのあるATMで海外キャッシング機能を利用します。
ただし、利息やATM利用手数料がかかるため、計画的に利用しましょう。
旅行で余ったユーロ硬貨や紙幣はどうすればいいですか?
余ったユーロ紙幣は、日本に帰国後、銀行や両替専門店で日本円に再両替できます。
ただし、硬貨はほとんどの場合、両替の対象外となります。
また、再両替のレートは良くないため、できるだけ現地で使い切るか、次回のユーロ圏への旅行のために保管しておくのがおすすめです。
マルタのお土産については「マルタでおすすめのお土産」で詳しく紹介しています。

まとめ
マルタ共和国の通貨はユーロであり、旅行や留学の際には日本円からの両替が必要です。
両替方法については、日本国内での両替、外貨宅配サービス、金券ショップ、Wiseデビットカードなど、様々な選択肢があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。
現地ではクレジットカードが広く普及しているため、支払いはカードを基本とし、バスや小規模な店舗での支払いのために少額の現金を用意するというスタイルが一般的です。
この記事で紹介した物価やチップの情報を参考に、マルタでの滞在に備えましょう。
