マルタ共和国の首都ヴァレッタ観光|世界遺産のマルタ島の街歩きと騎士団の歴史
地中海に浮かぶマルタ共和国は、長い歴史と美しい海に囲まれた魅力的な島国です。
その首都ヴァレッタは、街全体がユネスコの世界遺産に登録されており、聖ヨハネ騎士団によって築かれた要塞都市の面影を今も色濃く残しています。
この記事では、ヴァレッタの歴史や見どころ、観光に役立つ情報を紹介します。
バレッタ観光については「バレッタ観光の見どころ・おすすめスポット」で詳しく紹介しています。
INDEX 目次
地中海に浮かぶマルタ共和国の基本的な情報を紹介

マルタ共和国は、イタリアのシチリア島の南、地中海のほぼ中央に位置する島国です。
主にマルタ島、ゴゾ島、コミノ島の3つの島と、複数の無人島から構成されています。
国の面積は東京23区の約半分と小さいながらも、人口は約55万人です(2024年時点)。
首都ヴァレッタのほか、静寂の古都と呼ばれるイムディーナなど、共和国の各地に見どころが点在しています。
首都は城塞都市ヴァレッタ
マルタの首都はヴァレッタです。
しばしば「バレッタ」とも表記されます。
マルタ島の北東部に位置し、地中海の海運の要衝として栄えてきました。
ヴァレッタの公式情報によると、首都バレッタの面積は約0.61平方キロメートルほどの狭い面積となっています。
街は高い城壁に囲まれた要塞都市であり、首都としては非常にコンパクトな面積ながら、歴史的な建造物や教会が密集しています。
参考:ヴァレッタ公式サイト
https://localgovernment.gov.mt/en/lc/Valletta/Pages/Local%20Council/Valletta.aspx
マルタの公用語は英語とマルタ語
マルタの公用語は、アラビア語の影響を受けたマルタ語と英語です。
イギリスの統治下にあった歴史的背景から、国民のほとんどが流暢な英語を話します。
そのため、観光地やレストラン、ホテルなどでは問題なく英語が通じ、旅行者にとって非常に過ごしやすい環境が整っています。
日本からのアクセス方法と所要時間
日本からマルタへの直行便はなく、ヨーロッパや中東の主要都市で乗り換えるのが一般的な行き方です。
主な経由地には、イスタンブール(トルコ)、ドバイ(UAE)、フランクフルト(ドイツ)、ローマ(イタリア)などがあります。
乗り継ぎ時間を含めると、日本からの所要時間は約18時間から24時間が目安となります。
マルタへのアクセス方法については「マルタのアクセス完全ガイド」で詳しく紹介しています。
街全体が世界遺産!首都ヴァレッタの歴史と街並みの特徴

ヴァレッタの市街は、1980年に「ヴァレッタ市街」としてユネスコの世界遺産に登録されました。
320もの歴史的建造物が密集するその価値が評価されているのは、聖ヨハネ騎士団によって築かれた歴史的背景と、街並みの保存状態の良さです。
計画的に設計された街路と、統一感のある美しい景観が特徴とされています。
聖ヨハネ騎士団が築いた難攻不落の要塞都市
ヴァレッタは、1565年のオスマン帝国による大包囲戦(グレート・シージ)に勝利した後、聖ヨハネ騎士団によって築かれた計画都市です。
当時の騎士団長ジャン・ド・ヴァレットの名にちなんで名付けられました。
再びの襲来に備え、街は高い城壁と深い堀で囲まれ、難攻不落の要塞として設計されています。
「ハニーストーン」と呼ばれる蜂蜜色の石でできた美しい景観
ヴァレッタの街並みを特徴づけているのが、ハニーストーンとも呼ばれる蜂蜜色の石灰岩です。
建物はこの石で統一されており、街全体が温かみのある色合いに包まれています。
太陽の光を浴びると金色に輝き、時間帯によって表情を変える美しい景色は、訪れる人々を魅了してやみません。
ヴァレッタ観光で必ず訪れたい!おすすめ観光名所5選

世界遺産の街ヴァレッタには、歴史と芸術を感じられる見どころが数多く存在します。
ここでは、騎士団の歴史を物語る教会や宮殿、地中海の絶景を楽しめる庭園など、ヴァレッタ観光で外せない代表的な名所を5つ紹介します。
これらのスポットを巡ることで、街の魅力をより深く理解できます。
マルタの観光スポットについては「マルタの観光スポット完全ガイド」で詳しく紹介しています。
豪華絢爛な装飾は必見!騎士団の教会「聖ヨハネ大聖堂」
ヴァレッタの中心に位置する聖ヨハネ大聖堂は、騎士団の守護聖人である洗礼者ヨハネに捧げられた教会です。
外観は質素な要塞のようですが、内部は豪華絢爛なバロック様式で装飾されています。
床一面に広がる大理石の墓碑や、祭壇画として飾られているカラヴァッジョの傑作「洗礼者ヨハネの斬首」は必見です。
聖ヨハネ大聖堂については「聖ヨハネ大聖堂 マルタ完全ガイド」で詳しく紹介しています。
グランドハーバーの絶景を望む「アッパー・バラッカ・ガーデン」
アッパー・バラッカ・ガーデンは、ヴァレッタの城壁の上に造られた公園で、街一番のビュースポットとして知られています。
ここからは、天然の良港であるグランドハーバーと、対岸に広がる「スリー・シティーズ」の街並みを一望できます。
毎日正午と午後4時には、眼下にある砲台から大砲の空砲が放たれます。
マルタ騎士団の権力の象徴「騎士団長の宮殿」
騎士団長の宮殿は、その名の通り、かつてマルタ騎士団の総長が公邸として使用していた建物です。
現在はマルタの大統領府として利用されており、一部が一般公開されています。
内部では、騎士団の歴史を描いたタペストリーが飾られた回廊や、実際に使用された甲冑や武器が展示されている兵器庫を見学できます。
ヨーロッパで最も古い劇場のひとつ「マノエル劇場」
1731年に建設が命じられ、1732年に開場したマノエル劇場は、現在も利用されている劇場としてはヨーロッパで3番目に古いとされています。
木造の観客席や金箔で彩られた豪華なボックス席など、創建当時の内装が美しく保たれており、まるで宝石箱のような空間が広がっています。
現在もオペラや演劇が上演されており、内部を見学するガイドツアーも人気です。
マルタの歴史的遺産が集まる「国立考古学博物館」
国立考古学博物館では、マルタ諸島で発掘された貴重な考古学的遺物が展示されています。
特に、巨石神殿時代(紀元前3600年~紀元前2500年頃)の出土品は必見です。
豊満な女性をかたどった石像「マルタのヴィーナス」や、横たわる姿が印象的な「眠れる貴婦人」など、教科書にも登場する有名な遺物を見ることができます。
首都ヴァレッタへのアクセス手段と市内の移動方法

ヴァレッタを観光する際の、交通に関する情報を解説します。
マルタ国際空港から市内へのアクセス方法や、ヴァレッタを拠点とした市内の移動手段について事前に把握しておくことで、スムーズな旅行計画を立てられます。
マルタ国際空港から市内中心部への行き方
マルタ国際空港から首都ヴァレッタへは、主に路線バスかタクシーが利用されています。
バスの場合、ヴァレッタ中心部のバスターミナルへ向かう「X4」ルートが便利です。
所要時間は約16分から25分程度です。
タクシーは定額制で、市内まで約10分から20分で到着します。
料金は15〜20ユーロほどで、空港のタクシー乗り場から利用できます。
市内の移動に便利な公共バスの利用ガイド
ヴァレッタ市内の観光スポットへの行き方は、ほとんどが徒歩になります。
しかし、市外のムディーナやスリーマなどへ足を延ばす際には、公共バスが主要な交通手段となります。
ヴァレッタの入口にあるバスターミナルはマルタ島全体のバス路線のハブとなっており、ここから島内各地へアクセス可能です。
対岸のスリーシティーズへはフェリーでの移動がおすすめ
ヴァレッタからグランドハーバーを挟んだ対岸にあるスリー・シティーズ(ヴィットリオーザ、セングレア、コスピクア)へは、フェリーでの移動が便利です。
ヴァレッタのウォーターフロントから定期的に運行しており、バスよりも短時間で移動できます。
移動中は、海からヴァレッタの城壁を眺める景色も楽しめます。
伝統的な手漕ぎの舟「ダッイサ」を利用するのも風情があります。
マルタ 首都に関するよくある質問

マルタの首都ヴァレッタはどこにあるのか、また観光するにあたって事前に知っておきたい情報について、よくある質問をまとめました。
旅行の計画を立てる際の参考にしてください。
ヴァレッタ観光の所要時間はどのくらいですか?
主要な観光名所を巡るだけなら半日から1日で十分です。
博物館などをじっくり見学し、カフェでの休憩やショッピングも楽しむなら丸1日以上を確保すると良いでしょう。
マルタ島全体を満喫するには最低3泊、ゴゾ島観光も含めるなら5泊6日あると、ゆったりと過ごせます。
バレッタ観光のモデルコースについては「バレッタ観光で楽しむ世界遺産と絶景プラン」で詳しく紹介しています。
マルタ旅行におすすめのシーズンはいつですか?
気候が穏やかで過ごしやすい春(4月~5月)と秋(9月~10月)が観光のベストシーズンです。
夏は日差しが強く気温も上がりますが、海水浴やマリンスポーツを楽しむには最適です。
冬は比較的温暖なものの、雨が降ったり風が強くなったりと天候が変わりやすい時期になります。
ヴァレッタの治安や観光する上での注意点はありますか?
ヨーロッパの中でも治安は比較的良好ですが、観光客を狙ったスリや置き引きには注意が必要です。
人混みでは手荷物を体の前に抱えるなど対策しましょう。
レストランなどで席を立つ際に、貴重品を置いたままにしないようにしてください。
基本的に安全ですが、夜間の単独行動は避けましょう。
まとめ

マルタ共和国の首都ヴァレッタは、聖ヨハネ騎士団が築いた歴史が息づく、街全体が世界遺産の要塞都市です。
蜂蜜色の石で造られた美しい街並みが広がり、聖ヨハネ大聖堂や騎士団長の宮殿など、数多くの歴史的建造物が訪れる人々を魅了します。
また、地中海の絶景を望むスポットも点在しており、街歩きだけでも十分に楽しめます。
空港からのアクセスも良く、市内は徒歩で散策できるため、効率的に観光することが可能です。