マルタの医療制度ガイド|医療費・保険・病院情報まとめ
INDEX 目次
「マルタの医療制度は安全?」
「医療費はどれくらいかかる?」
公的医療と民間医療の違いや、外国人が無料対象になるのか分からないまま移住を決めると、想定外の出費や手続きミスの不安が残るはずです。
結論として、マルタの医療水準は高く英語対応も可能ですが、外国人は原則自己負担となるため保険加入が前提です。失敗を避ける鍵は「公私医療の違いと保険適用範囲の把握」です。
・マルタ移住・長期滞在を検討している人
・医療費の目安と保険の必要性を知りたい人
・緊急時の受診方法を事前に確認したい人
本記事を読めば、医療制度・費用・保険の関係を整理し、安心して移住判断ができる状態を見極められます。
1.マルタ医療制度の概要と医療水準の特徴

マルタの医療は、ヨーロッパの中でも非常に高い水準を誇ります。
国の規模は小さいながらも、英国式の医療制度が導入されており、医師や看護師の多くがイギリスで専門教育を受けた経験を持っています。そのため、医療技術・知識・対応力のいずれも安定しており、外国人にとっても安心して受診できる環境が整っています。
英国式の教育を受けた医療スタッフと英語対応の安心感
マルタの医師の多くは、英国の医科大学や大学院で専門教育を受けています。
英語とマルタ語が公用語のため、診療時も英語でのコミュニケーションが容易です。特に英語圏からの留学生や旅行者にとっては、言語面でのストレスが少ない点が大きなメリットです。
マルタ医療制度を支える医療機関と救急体制
マルタの医療機関は、医療技術・設備ともに高い水準を誇ります。
国立大学病院を中心に、一般のクリニックや私立病院も良質な診療を提供しており、医療サービス全体のレベルが安定しています。
さらに、救急搬送サービスの質も非常に高く、マルタ島のどこからでもおおむね30分以内に主要病院へ搬送可能です。島国ながらも、ヨーロッパの先進国に匹敵する医療体制を維持している点が、マルタ医療の大きな特徴といえます。
参照:マルタ|外務省
2. マルタ医療制度の仕組み

マルタ医療制度は二本立て|公的医療と民間医療の仕組み
マルタの医療制度は、公的医療と民間医療の二本立てで運営されています。マルタ国民と永住者は、税金と社会保険料を通じて公立の医療機関(Health CentresやMater Dei Hospitalなど)で無料の診療を受けることができます。
マルタ医療制度の範囲|外国人・留学生が利用できる医療制度
一方、外国人や短期滞在者(留学生・観光客など)は原則として有料で、診察時に窓口で支払いを行い、後日、加入している海外旅行保険や留学生保険から返金を受ける仕組みです。留学生はビザ申請時に健康保険加入が義務付けられており、緊急時には公立病院での受診が可能です。なお、民間病院では待ち時間が短く英語対応も充実していますが、費用は高めです。滞在期間に応じて公的・私的医療を上手に使い分けることが大切です。
3. マルタ医療制度における医療費の目安と支払い方法

マルタ医療制度における一般開業医・公立病院・私立病院の医療費比較
マルタでの医療費は、外国人の場合は全額自己負担となるため、事前に目安を知っておくことが大切です。一般開業医(GP)の診察費は約20〜30ユーロ(3,200〜4,800円)で、予約制やウォークイン形式の診療所で受診できます。
私立病院では診察費が約50〜100ユーロ(8,000〜16,000円)とやや高めですが、英語対応が充実しており、待ち時間も短いのが特徴です。公立病院は費用が抑えられる一方で、混雑しやすく待ち時間が長い場合もあります。
| 医療区分 | 費用の目安 | 日本円換算(約160円/€) | 備考 |
| GP(一般開業医) | 約20〜30€(ユーロ) | 約3,200〜4,800円 | 予約制またはウォークイン対応の診療所 |
| 私立病院の診察費 | 約50〜100€ | 約8,000〜16,000円 | 診療内容・専門科によって変動 |
| 救急外来(ER) | 症状・処置内容により異なる | — | 公立病院では比較的安価、私立は高額傾向 |
診療後は保険請求のために必ず領収書(receipt)と明細書(invoice)を受け取り、海外旅行保険や留学生保険での払い戻しに備えましょう。
参照:マルタ生活の安心ガイド!病気予防と医療情報 – U-GAKU Media
4. 病気やけがをしたときの対応とマルタ主要医療機関一覧

緊急時の対応方法と連絡先
マルタで体調を崩したりケガをした場合は、まず落ち着いて状況を確認しましょう。
命に関わる緊急時は「112」(ヨーロッパ共通の緊急番号)に連絡すれば、救急車や警察、消防すべてに対応してもらえます。軽症の場合は、まず地域の一般医(GP)やHealth Centreを受診するのが一般的です。
マルタ最大の総合病院はMsidaにある公立のMater Dei Hospitalで、24時間体制・英語対応の医師が常駐しています。また、私立のSt. James HospitalはSliema、Zabbar、Gozoなど複数拠点があり、待ち時間が短く留学生にも人気です。
主要な病院とクリニック情報
- Mater Dei Hospital(公立・総合)
住所:Msida MSD 2090 - St. James Hospital(私立・英語対応)
住所:Sliema, Zabbar, Gozo など複数拠点
英語でのコミュニケーションが可能な医師が多く、留学生にも利用しやすい環境です。
5. マルタ医療制度と薬局利用

マルタの薬局(Pharmacy/Farmacija)の仕組みと営業時間
マルタには地元住民や旅行者が安心して医薬品を入手できるよう、薬局(Pharmacy/Farmacija)が各地域に多数あります。風邪薬や頭痛薬、ビタミン剤などの一般薬は処方箋なしで購入できますが、抗生物質など一部の薬は医師の処方箋が必要です。
日曜や祝日でも「Duty Pharmacy(当番薬局)」が営業しており、新聞やオンラインで当日の店舗を確認できます。また、主要都市には24時間営業薬局もあり、夜間や急な体調不良時にも対応可能です。英語が通じる薬剤師が多く、症状を伝えると適切な薬を案内してくれます。
特に、Malta Pharmacy Guideというサイトでは、23地域147以上の薬局が登録されていて、近くの薬局を探すことができます。
6. マルタ医療制度|留学生が利用できる健康保険

マルタ医療制度で知るべき健康保険の概要
マルタには国民向けの社会保険制度(National Insurance)が整備されていますが、原則として外国人留学生や短期滞在者は加入対象外です。そのため、日本の海外旅行保険や、現地の民間保険会社が提供する医療保険に加入しておくことが一般的です。
代表的な保険会社にはElmo Insurance、Bonnici Insurance、Atlas Healthcare Insuranceなどがあり、入院・通院・救急搬送・帰国補償(リパトリエーション)まで幅広くカバーするプランを提供しています。
契約内容によっては医療機関でのキャッシュレス支払いにも対応しており、緊急時にも迅速なサポートを受けられます。EU市民の場合はEHICカード(European Health Insurance Card)で公立医療を利用可能ですが、非EU圏の日本人は保険加入が必須です。
マルタ健康保険制度|主な保険会社
以下の企業は、現地で実績のある代表的な保険会社です。
Elmo Insurance:Elmo Insurance
Bonnicci Insurance:しばらくお待ちください…
Atlas Healthcare Insurance:Atlas Insurance Malta | People you can trust
こうした現地の保険会社を利用することで、マルタ国内での医療費補償や救急時のサポートを受けられるほか、EU域内での医療アクセスも確保できる場合があります。
7.マルタ医療制度と健康保険制度に関するよくある質問
Q1. マルタでかかりやすい病気はありますか?
A. 特にマルタ特有の感染症や病気はありません。
狂犬病は報告されていませんが、コウモリが保有するリッサウイルス感染症の可能性が指摘されています。コウモリなどの野生動物との接触は避けましょう。
Q2. マルタで健康管理上気をつけることは?
A. マルタの夏は非常に日差しが強く、乾燥しています。
- 熱中症・脱水症状を防ぐために水分補給と休憩をこまめに取りましょう。
- 強い紫外線から目を守るためにサングラスの着用がおすすめです。
- 現地の薬は日本と用量が異なる場合が多いため、普段使っている常備薬は日本から持参しましょう。
- マリンスポーツなどを行う際は、天候を確認し安全対策を行ってください。
Q3. マルタ入国に必要な予防接種はありますか?
A. 入国時に義務付けられているワクチンはありません。
ただし、以下のワクチンが推奨されています。
成人: 破傷風、A型肝炎、B型肝炎
小児: 日本の定期予防接種に加えて、A型肝炎、B型肝炎
参照:マルタ|外務省
8.まとめ:マルタの医療は高水準。安心のために保険加入を

マルタの医療は設備・人材ともに高水準で、英語も通じるため外国人にも安心です。
ただし、無料医療制度の対象はマルタ国民のみ。 外国人は医療費が全額自己負担になるため、保険加入が非常に重要です。
留学生や長期滞在者は、現地提携の医療機関や保険内容を事前に確認し、
万一のトラブルにも落ち着いて対応できるよう準備しておきましょう。