「日本人が就労ビザを取得できる可能性はどのくらい?」「雇用主との連携や具体的な申請ステップは?」

現地採用を目指す上で、ビザ取得のハードルの高さや企業のサポート体制が不透明で迷うはずです。

結論として、職種を選べば取得可能ですが、労働市場テストの壁や煩雑な事務手続を誤ると却下されます。失敗を避ける鍵は「雇用契約とビザ要件の整合性」です。

この記事は次のような人におすすめです。

  • マルタでの現地採用を目指し、長期滞在したい人
  • 雇用主が準備すべき書類と本人の役割を整理したい人
  • 申請から発給までの正確な期間と流れを把握したい人

本記事を読めば、現在の内定状況や自身のスキルが就労ビザ発給の基準を満たすかを正確に見極められます。

マルタ就労ビザとは?|マルタ就活を始める前に知っておく基本知識

マルタで外国人が働くには、政府機関であるマルタ雇用訓練局(Jobsplus)が発行する就労許可が必要です。
この許可をもとに居住許可が発行され、マルタ国内で合法的に働くことができます。

非EU国籍者にとって最も一般的なビザが「Single Permit(シングルパーミット)」です。
このビザを取得することで、「就労許可」と「滞在許可」の両方を同時に得ることができ、長期滞在やキャリア形成を希望する人にとって欠かせない制度となっています。

2024年以降は申請手続きがオンライン化され、以前よりもスムーズに申請できるようになりました。

参照:Jobsplus公式サイト

マルタ就労ビザの条件と必要書類|マルタで働く前の準備ポイント

マルタの就労ビザは企業と紐づく制度のため、現地企業との雇用契約が前提条件です。
申請者自身が用意すべき主な書類は次のとおりです。

  • パスポートの全ページコピー
    滞在期間をカバーする有効期限が必要です。残存期間が短い場合は却下されることもあります。
  • 履歴書(英文CV)
    学歴・職歴・スキルを明確に記載。応募ポジションとの関連性が重視されます。
  • リファレンスレター(推薦状)
    前職の上司や雇用主などからの推薦状。職務経験を裏付けるものが望まれます。
  • 学歴・職務経験の証明書
    特に専門職や技術職では資格や学位の提示が求められます。
  • CEA Form C5(ビザ申請書)
    非EU国籍者がマルタで働く際に必須の書類で、Jobsplusの公式サイトからダウンロード可能です。
  • 賃貸契約書
    Single Permit申請には1年以上の居住契約が必要。短期契約は認められません。

雇用主が準備するマルタ就労ビザの書類(雇用契約・職務証明など)

企業(雇用主)側も、次の書類を準備する必要があります。

  • 雇用契約書
    職務内容・給与・勤務期間などが明記された契約書
  • 雇用申請書(Employment License Application)
    外国人雇用の理由・給与条件を明示する書類

これらの書類は審査に直結するため、内容に不備があると手続きが大幅に遅れることがあります。
健康保険証明や追加書類の提出を求められるケースもあるため、早めの準備が重要です。

参照:VFS Global – Malta Visa Japan

マルタ就労ビザの申請方法と取得手順|流れを徹底解説

マルタ就活後に行う就労ビザ申請のステップマルタの就労ビザ申請は、主にオンラインで実施されます。
政府指定の公式ポータルサイト(IdentitaまたはJobsplus)にアクセスし、必要書類をアップロードして手続きを行います。

申請の流れ

  1. 必要書類をアップロード
    JobsplusやIdentitaが指定するオンラインポータルで提出。画質や記載不備があると再提出が求められます。
  2. 申請料の支払い
    申請費用は€150(ユーロ)。
  3. 指紋認証(バイオメトリクス)登録
    すべての書類が受理された後、指紋と顔写真の登録を行います。
  4. 仮有効書類(ブルーペーパー)発行
    正式なIDカードが発行されるまでの一時証明書。
  5. IDカードの受け取り
    審査完了後、Identitaオフィスで受け取ります。

申請から発行までの期間は通常2〜3カ月程度
繁忙期には4カ月ほどかかることもあります。

参照:Identita – Government of Malta

マルタ就労ビザの注意点

学生ビザで働く場合の条件と週20時間ルール

マルタでは学生ビザでも条件付きで就労が可能です。

語学留学中の学生は、週20時間以内であればアルバイトとして働くことが認められています。
ただし、フルタイム勤務や長期就労を希望する場合は、学生ビザから就労ビザへの切り替えが必要です。
また、ビザ許可が下りる前に働くことは禁止されています。

家族帯同やパートナー同行に必要なマルタビザの種類

Single Permitは本人限定の就労許可です。

家族を帯同する場合は、家族滞在ビザ(Family Reunification Visa)を別途申請する必要があります。
配偶者や扶養家族を同行させる場合は、各種証明書(婚姻証明・収入証明など)を求められる点に注意しましょう。

5.よくある質問(FAQ)|マルタ就労ビザ・マルタ就活の疑問を解決

雇用主を変えたらマルタ就労ビザは無効になる?

はい。マルタの就労ビザは雇用主(企業)に紐づく制度のため、転職する場合は新しい雇用主のもとで再申請が必要です。
自動的な引き継ぎはされませんので、更新手続きはビザ有効期限の数カ月前から始めるのがおすすめです。

マルタ就労ビザの更新・延長のタイミングと手続き方法

就労ビザの有効期限は通常1年間です。
更新時には、現在の雇用状況・居住状況の確認に加え、必要書類の再提出が求められます。
ビザ切れ直前の申請はリスクが高いため、有効期限の3カ月前には更新準備を始めましょう。

就労許可が下りる前に働いたら違法?

はい。正式な許可が下りる前に勤務を開始することは違法行為とみなされます。
必ずビザが承認されてから勤務を開始してください。

マルタ就労ビザの書類に不備があった場合の対応

書類の不備がある場合、審査が中断または延期されます。
翻訳証明・公証・英文証明などを事前に準備しておくとスムーズです。
不備が指摘された場合は速やかに再提出しましょう。

マルタ就労ビザとマルタ就活をスムーズに進めるために

マルタで働くためには、雇用主と連携して就労ビザを申請することが必須です。
申請から許可までには2〜3カ月かかるため、早めの準備が鍵となります。

学生ビザからの切り替えも可能なため、留学中に現地企業と関係を築いておくとスムーズです。
必要書類は多く、翻訳や認証にも時間がかかるので、計画的な行動と正確な書類準備が成功のポイントです。

異国でのキャリア形成を目指す第一歩として、しっかりと準備を整えましょう。