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マルタの行政手続きガイド|居住許可・ビザ・住所登録まとめ

ライター
Noguchi Kazuki
マルタ総合情報サイト「マルタポータル」編集・運営。これまで留学領域に携わり、学習目的や渡航条件が異なる方でも判断しやすいよう、費用・渡航ルート・滞在方法・手続きなどを比較しながら整理する記事制作を行っています。
自身もマルタ、フランス、スペインへの渡航経験があり、現地で感じた「移動のしやすさ」「治安」「生活コスト」「英語環境」など、検討時に迷いやすいポイントを一次情報と照合しながら分かりやすく解説します。制度や料金など変動しやすい情報は、公式サイト等を参照し、必要に応じて内容を更新しています。

「マルタで長期滞在するには何の手続きが必要?」
「居住許可やe-Residence Cardはいつ申請する?」

滞在目的ごとに制度が異なり、申請期限や必要書類を誤ると入国後の滞在継続に影響するため、不安に感じるはずです。

結論として、90日超の滞在では居住許可やe-Residence Permitの取得が必須ですが、滞在目的ごとに申請窓口と書類が異なります。失敗を避ける鍵は「滞在タイプの確定と申請期限の厳守」です。

この記事をおすすめしたい人

マルタ留学・ワーホリ・長期滞在を予定している人
・居住許可や学生ビザの流れを事前に整理したい人
・書類不備や申請遅延を避けたい人

本記事を読めば、滞在目的別の行政手続きを構造的に整理し、自分に必要な申請を具体的に見極められます。

1.マルタ行政制度の基本と役所手続きの流れ

マルタ行政とは?マルタでの行政手続きの全体像

マルタで必要な行政手続きは、滞在期間滞在目的によって異なります。

短期滞在(観光・短期語学留学)の場合:
日本のパスポートを持つ方は、90日以内の滞在であればビザなしで入国・滞在が可能です(※シェンゲン協定に基づく)。そのため、観光や数週間の語学留学であれば、特別な行政手続きは基本的に不要です。

長期滞在(留学・就労・ワーキングホリデー・移住など)の場合
90日を超える滞在を予定している場合は、居住許可(Residence Permit)の申請や住所登録(Residence Registration)、**IDカード(eResidence Card)**の取得が必要になります。

また、非EU市民(日本人を含む)は、滞在許可の条件が比較的厳しく、場合によってはソーシャルセキュリティ登録健康保険への加入証明が求められることもあります。

滞在目的によって必要な書類や申請場所が異なるため、出発前に自分の滞在タイプを確認しておくことが大切です。

2.マルタでの行政手続きマルタ行政・役所手続きの種類

マルタ行政手続きの概要

マルタで90日以上のフルタイム学位取得プログラムに参加する場合、**学生ビザ(D-Visa)とe-Residence Permit(居住許可証)**の取得が必要です。特に、非EU/EEA/スイス国籍の方は、入国前に学生ビザを申請し、到着後に居住許可証を取得することが義務付けられています。

居住許可証を取得するには、多くの書類を事前に準備しておく必要があります。必要書類は、パスポートのコピーや入学許可証、滞在先の住所証明、健康保険加入証明、財政証明など、多岐にわたります。書類の不備や申請の遅れは、入国や学業開始に影響を及ぼす可能性があるため、余裕を持った準備が重要です。

次に、居住許可証を取得する際に必要となる具体的な書類を整理して紹介します。

マルタ行政手続き|学生ビザ申請に必要な書類

以下の書類を準備し、VFS Globalを通じて申請します:

  • 学生ビザ申請フォーム(VFS Globalよりダウンロード)
  • 有効なパスポート(全ページのコピー)
  • パスポートサイズの写真(最近撮影したもの)
  • GBS Maltaなどの教育機関からの入学許可証
  • 学費の支払い証明(50%以上の支払いが必要)
  • 滞在先の証明書(賃貸契約書など)
  • 健康保険証明書(1年間有効)
  • 銀行残高証明書(過去3ヶ月分)
  • 国際的に使用可能な銀行カードのコピー
  • 計画的な帰国の意図を示す書類(航空券予約など)

参照:https://www.gvmalta.com/download/long-stay-visa-application-requirements/#

マルタ行政手続き|学生ビザ申請の流れ

  1. 入学許可証の取得:希望する教育機関から正式な入学許可証を受け取ります。
  2. 必要書類の準備:上記の書類を整えます。
  3. VFS Globalでの申請:最寄りのVFSセンターで申請手続きを行います。
  4. ビザの審査と発行:申請から通常4〜8週間で結果が通知されます。
  5. マルタへの入国と居住許可証の取得:入国後、90日以内にe-Residence Permitを申請します。

マルタ行政手続き|滞在中の就労について

フルタイムの高等教育課程に在籍する学生は、学業開始から最大20時間/週の就労が許可されます。就労には、雇用主を通じてのワークパーミットの取得が必要です。学業終了後にマルタに滞在し続ける場合、就労ビザの取得が必要となります。

3.マルタ行政制度居住権の取得

マルタで長期滞在や移住を希望する場合、ゴールデンビザ(Golden Visa)と呼ばれる特別な居住権を取得する方法があります。この制度は、一定の投資や資産条件を満たすことで、マルタ国内での長期滞在や事実上の居住権を得ることが可能です。

マルタ居住権取得条件の概要

ゴールデンビザを取得するためには、以下の条件を満たす必要があります。

  • 18歳以上であること
  • 犯罪歴がないこと
  • 銀行口座残高や金融資産の証明(最低50万ユーロ以上、うち一部は金融資産)
  • 不動産購入または賃貸契約(購入の場合は37.5万ユーロ以上、賃貸の場合は年間1.4万ユーロ以上)
  • 寄付金や手数料の支払い(非政府組織への寄付2,000ユーロ、事務手数料6万ユーロなど)

マルタ居住権取得までの期間と滞在条件

ゴールデンビザ取得後は、年間4〜6か月程度の滞在が推奨されます。2025年7月以降は、一時居住許可証カードオプションも導入され、1年間有効のカードを取得後、必要書類を提出することで正式な居住権に更新できます。

マルタ留学・短期滞在者向けの注意点

学生や短期滞在者は、長期居住権とは別に「留学・研究・研修・ボランティア・インターン向けの滞在許可」が用意されています。こちらは学業や研修期間に応じて申請が可能で、必要書類や滞在期間が異なるため、事前に確認することが大切です。

4.マルタ行政手続きのよくある質問(FAQ)

Q1: 居住許可はどれくらいで発行されますか?
A: 申請から発行まで約2〜6週間が目安です。

Q2: 住所を変更した場合の届け出は?
A: 住所変更があった場合、30日以内にDistrict Officeで届け出る必要があります。

Q3: 留学中に滞在期間が延びた場合はどうする?
A: 滞在許可を延長する必要があります。Identity Maltaで手続きしてください。

5.マルタ行政手続きのまとめ

マルタで生活するには、居住許可や学生ビザの取得などの行政手続きが不可欠です。滞在目的や滞在期間によって必要な手続きは変わるため、事前に公式サイトや学校・雇用先から情報を入手しておきましょう。
非EU市民は特に、ソーシャルセキュリティや医療登録なども関係するため、留学や就労前に準備しておくことをおすすめします。